HOKKAIDO PHOTO FESTA2019を終えて

 おかげさまでHOKKAIDO PHOTO FESTA2019も先日、6日間の会期を無事に終了いたしました。

表現としての写真を学び語らう場を北海道で作ろうと有志が集まり昨年、第一回のHOKKAIDO PHOTO FESTAを開催いたしました。今年も昨年の経験を踏まえ企画をし募集をいたしましたところ、ポートフォリオレビューには全国、全道一縁からたくさんの方々にお集まりをいただきました。これもレビュアーとして来ていただいた写真家の百々俊二さん、東京都写真美術館学芸員の関次和子さん、評論家のタカザワケンジさん、写真家の有元慎也さん、写真家のAhn Junさん、エディターの大西洋さんのおかげであると感謝をしております。二日間に渡って開催されたポートフォリオレビューでは、レビュアーの互選で8名のファイナリストを選んでいただき、その中から1名グランプリ作品を選んでいただきました。この選出では全国から集まった皆様の力作にレビュアーの皆様も難儀しましたが、今回は札幌市の桑迫伽奈さんが選ばれました。桑迫さんはデジタルカメラの特性をうまく使った作品で、写真の本質に切り込むすばらいし作品群でした。この受賞で桑迫さんには写真集の出版さらには展開次第で世界への展示の道が開かれたと思います。HPFは桑迫さんをこれからも応援してゆきたいと考えております。

 その他、今回のフェスタのフォーラムでは評論家タカザワケンジさんのレクチャーで「写真家柳沢信の見た北海道」をコメンテーターに札幌在住の写真家酒井広司さんを迎え皆さんと語らいました。昨年当フェスタで企画展を開催した森山大道さんと同じ時代に北海道を撮っていた柳沢信さんにフォーカスをあて、写真の奥深さと魅力を皆さんでお話しをしました。フォーラムは毎回、北海道の写真史をなぞり語らう場を目標としています。

その他、前夜祭では韓国の写真家Ahn Junさんとエディターの大西洋さんに「現代写真と写真集表現」というテーマでトークセッションをしていただきました。現代写真の分野で活躍するAhn Junと写真集表現の世界で活躍する大西洋さんのトークイベントで、広く世界を見るとどのような表現方法があるのかが垣間見ることができる内容でした。

 又、昨年に引き続き東京都写真美術館学芸員の関次和子さんの「ネーチャー写真の昨今」というテーマでワークショップをしていただき、写真家の有元慎也さんには「ストリートフォトの最前線」というテーマでワークショップをしていただきました。

 企画展としては昨年のポートフォリオグランプリに輝いた佐藤弘康さんの作品を展示し、同時に発刊された写真集と合わせて展示販売を行いました。

今回このフェスタに先立ち、四月から同会場で評論家タカザワケンジさんのワークショップを月一で八月まで計5回開催いたしました。タカザワさんのワークショップは東京でも人気の講座で、札幌でも公募する前に定員になる状態でした。やはり単発のワークショップではなかなか身に付けることのできない高度なスキルや、継続的にフォローして自分の作品の完成度を上げたいという方が多いと私たちも実感した次第です。確かにこの後開催されたフェスタのレビューではその成果が出ていたと思います。このプログラムはご要望が多いので来年以降も継続して行きたいと考えております。

このように多彩なプログラムを用意致しましたが、一部に運営上の不手際があり参加者の方々にご迷惑をお掛けする場面もありました。この辺はしっかり検証をして次につなげて行きたいと考えております。

 北海道で表現としての写真を学び語らう場を作るという私たちの目標は、二回目を終え少しずつではありますが成果を形に出来るようになりました。この試みは来年以降も続く予定であります。来年のフェスタではどのようなことが出来るのかこれから検討に入りますが、少しでも目に見える成果を出したいと考えています。

沢山のボランティアスタッフや関係されている皆様に支えられ運営しているフェスタでございます。

今後ともHOKKAIDO PHOTO FESTAをどうぞよろしくお願い致します。

HOKKAIDO PHOTO FESTA実行委員会 実行委員長 大橋英児

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