フォトフェスタを振り返って

今年4月の茶廊法邑カフェスペースで開催された「森山大道ビンテージ」展から始まり7月3日から札幌市資料館でのWAYA展、4日から茶廊法邑カフェスペースならびにギャラリーでの浜口タカシ、百々俊二、中藤毅彦各氏の企画展、6日からはコンチネンタルギャラリーでの「写真集の今昔」展そして7日はコンチネンタルギャラリーでのポートフォリオレビューならびにソニーストア札幌でのワークショップさらに7日のレビューから選出された6名の作家さんによる最終審査が8日行われました。その中から写真集出版への道が開かれた方が一名選出されました。さらに同日開催されたフォーラムでは「北海道を撮る意味」と言うテーマの中で今年は「北海道における信仰と写真」について二人のパネラーの発表の後ディスカッションをしました。そして15日には茶廊法邑カフェスペースとギャラリーで開催されていた企画展が終了いたしました。

この間、善意で私たちの企画に貴重なギャラリースペースとカフェスペースを貸していただいた茶廊法邑様ならびにフリーペーパーの制作に無償で協力していただいたアイワード様ならびに協賛広告でお世話になった企業や関係者の皆様に大変感謝申し上げます。

さらにはボランティアスタッフとして活躍していただいた皆様方にも改めて感謝申し上げたいと思います。

今回の私たちの企画はひとえに北海道の写真文化の向上を目指すことでした。普段北海道で写真作品を制作していて、やはり発表して講評等を得る場が大変少ないと感じていました。また、作品制作をしている人たちの繋がる場も少ないと感じておりました。さらには本当にいいと言われる作品を見る場も少なかったと思います。その様な意味で東京などから一線で活躍されているレビュアーに来ていただきポートフォリオレビューを開くことは大変意義のあることだと思います。さらにこの様な形で講評を聞いてから茶廊法邑様で開催されている北海道にゆかりの作家による企画展を見ていただくことは流れとしては大変良かったと思いますが、私たちの周知の方法等の未熟さからその様な流れにならなかったことは反省点として次に生かしてゆきたいと思います。

茶廊法邑様で開催されていた浜口タカシ、百々俊二、中藤毅彦各氏の展示は昭和30年代から今に至る北海道に生きる人たちのたくましさ優しさが従来のフィルムー印画紙という手法で格調高く描写されていました。私たちもそれらのクオリティーを余すとこなく見ていただくために展示には全力を注ぎました。

また、ポートフォリオレビューの申し込みには「北海道」という限定的なテーマにも関わらず定員を超える方々が応募していただきました。北海道でこの様な形でレビュアーの講評を得る場が少なく、やはり客観的な自分の作品へのお話というものをみなさん求めていたのではと思います。さらにはレビューの参加者同士のつながりができこのフェスタの後も勉強会が少人数で開催されると聞いています。これはこのフェスタの波及効果として大変喜ばしいことだと思います。

ポートフォリオレビューの後のフォーラムでは北海道の写真について話し合う場を作る目的でした。普段なかなかこの様な場を持つことが難しいので挑戦したわけですが、パネラーとコーディネーターと参加者の距離をどの様に縮めるのかが今後の課題だと思いました。

その他、東京都写真美術館学芸員の関次和子さんによる「ネーチャーフォトについて」また写真家の山縣勉さんによる「世界のポートフォリオレビューと写真家のキャリアアップ」というワークショップも大変好評を博しておりました。またレビュー会場で開催されていた「写真集の今昔」展では細江英公氏の大変貴重な「薔薇刑」の展示やトーマスルフの展示カタログさらには最近の写真集まで多彩な写真集の展示がありました。

会場は別でしたがインスタグラムの世界を体現できる「WAYA」展にも沢山の参加者や見学者に来ていただきました。

この様にHokkaido Photo Festa2018は終了いたしました。多彩なメニューを用意して限られたスタッフで運営してゆく難しさを大変感じました。その中でこのフェスタをきっかけに行動を始めた参加者が多数出て来たことが収穫の一つだと考えています。

また、今回のフェスタを形に残すと言う意味でフェスタの記録を冊子にしたいと思います。この記録が積み重なると北海道の写真史にも少しばかりの貢献ができると考えています。

今回たくさんの人たちの善意に支えられ運営をしてまいりましたが、今回の経験を糧に次年度も続けてゆきたいと思います。

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